医療法人社団 靭生会

メディカルプラザ小岩駅

03-5612-5182 《完全予約制》
JR小岩駅北口 徒歩1分 糖尿病外来
03-5612-5182
糖尿病外来

糖尿病外来

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糖尿病とは

 糖尿病の病態は、主に私たちの主食に含まれる炭水化物(でんぷん)が分解されてできるブドウ糖の利用がうまくいかなかった状態です。ブドウ糖の利用において、大切な作用をもつ、膵臓から分泌されるインスリンという物質の効果が弱くなった場合に、血液中のブドウ糖の濃度(これを血糖値といいます)が上昇します。 血糖値が概ね180mg/dLを超えると、尿のなかにブドウ糖が排出されるようになり、これが水分を体の外にひくために、脱水傾向になります。

 このため、のどの渇き、多飲、多尿といった症状が現れます。長期的に高血糖の状態が持続すると、血管(動脈)が硬くなり、血液の流れが悪くなったり、詰まったりして、脳梗塞や心筋梗塞、足の壊疽などをきたすリスクが高くなります。
また、糖尿病特有の合併症として、神経障害(手足の異常感覚、たちくらみなど)、網膜症(眼底出血など)、腎症(蛋白尿や腎臓の機能低下など)があります。糖尿病の治療目標は、これらの合併症を予防し、悪化を防ぐことにあります。

 糖尿病は他の多くの疾患と違って、他の人がみてわかるような病気ではありません。また、血糖値のコントロールがよい状態では、自覚症状がない場合もあります。それゆえ、糖尿病の治療が中断されてしまったために、残念ながら、これらの合併症が発症してしまったケースを、これまで少なからずみてきました。

 当院では、こうした糖尿病という病気の特性を良く理解したうえで、食事療法、運動療法、薬物療法といった多角的な視点から、各専門のスタッフが治療にあたってまいります。
以前、信州で仕事をしていたとき、ある高齢の患者さんから、「糖尿病というのは一病息災、と理解したらいいかね」、と言われたことがあります。糖尿病という全身に影響がある疾患があるために、自分の体に目をむけることで、息災にいたる、という意味でしょうが、大変すばらしい言葉だと思い、印象に残っています。

 糖尿病には典型的な治療はありません。患者さんの病態、ライフスタイル、価値観、生活環境、いろいろなことを考慮しなければなりません。 その上で、食事、運動量、内服薬・インスリン注射の内容を検討していく必要があります。洋服でいったら、オーダーメード、といったところでしょうか。 私たちスタッフは、糖尿病を中心とした生活習慣病の治療をとおして、患者さんのお役にたてれば、と心から願っております。

糖尿病外来について

 糖尿病患者さんの数は、世界中で急増しています。国際糖尿病連合が2017年に発行した「Diabetes Atlas 第8版」によると、世界の糖尿病人口は4億2500万人であり、成人の11人に1人が糖尿病にかかっている計算になります。糖尿病という名前の影響でしょうか、「尿に糖がでる病気」という理解にとどまってしまい、特に症状がないので放置してしまった、というケースをこれまで多くみてきました。

 しかし、糖尿病は「慢性の高血糖を主徴とする代謝疾患」であり、放置すると糖尿病特有の合併症(神経障害・網膜症・腎症)、さらには脳梗塞・心筋梗塞。末梢神経障害(足の血管の閉塞・狭窄)・足壊疽などをきたす、注意すべき病気です。
糖尿病は初期の段階では自覚症状に乏しいことが多く、そのため、健康診断等で高血糖を指摘されても、医療機関の受診や治療開始が遅れるケースが目立っています。
健康日本21フォーラムの調査によると、健康診断で血糖値が高く、「要注意」と判定を受けたにもかかわらず、医療機関で受診や治療を受けていない人の割合が約4割、30歳代では約6割に達するとの結果がでました。

 日本糖尿病学会は、糖尿病臨床の健全な発展普及を促すため、「日本糖尿病学会専門医制度」という制度を持っています。この制度にのっとって、資格取得を目指す医師に書類審査・筆記試験・面接を課し、これに合格した医師を糖尿病専門医として認定しています。平成23年8月現在、糖尿病専門医数は4338名(社団法人 日本専門医制評価・認定機構による)、単純計算では糖尿病専門医一人あたり2460人の患者さんがいることになり、専門医数はとても充足しているとはいえない状態です。加えて、糖尿病の薬物療法は、内服薬・注射薬ともにたくさんの種類があり、年齢、性別、合併症の状態、他の疾患との関連、さらにはライフスタイルと、いくつもの重なりあうファクターを考慮して選択・使用していかなければなりません (ちなみに、内服薬は2012年7月現在、20種類(合剤は除く)、インスリン注射は型別で5種類、インスリン以外の注射薬が2剤あります)。

 当院では、日本糖尿病学会の糖尿病専門医が糖尿病の治療にあたります。私(竹内)は、これまで、大学病院(信州大学)、一般病院(急性期)、リハビリテーション病院と、それぞれ性格の異なる病院で仕事をしてきました。
医師になってから、糖尿病という疾患を軸として、内分泌内疾患、脳梗塞、感染症、さらには基礎研究まで、さまざまな領域にかかわってきました。

 糖尿病専門外来では、「糖尿病だけをみる外来」ではありません。「糖尿病という専門領域を軸として全身のことを考える外来」と私は理解しています。前述のような理由で、糖尿病治療には、決まった処方というものはありません。いわば、「テーラーメード医療(tailor-made-medicine)」の代表のようなものです。 患者さんひとりひとりにぴったりとフィットする、着心地のよい服のような糖尿病医療を提供すること、それが私の糖尿病専門外来の目標です。

糖尿病専門外来の紹介

竹内院長から当院の紹介があります。ぜひご覧になって下さい。

当院の特徴

メディカルプラザ小岩駅には、糖尿病専門のクリニックとして、以下のような特徴があります。

外来でのインスリン注射の導入

糖尿病のコントロールが悪いとき、血糖値が非常に高い場合には、糖毒性という現象がみられることがあります。これは、高血糖自体が、インスリン(血糖値を下げる作用のあるホルモン)の分泌を低下させ、インスリン抵抗性(効きのわるさ)が高まるという状態です。この状態では、食事・運動療法や、内服薬による治療を行っても、血糖値の改善をはかりにくくなります。 このような状態の場合、当院では、インスリン治療を積極的に導入しています。この結果、血糖値が低下し、本来の膵臓からのインスリン分泌の回復をみて、インスリンを中止でき、内服薬による治療や食事・運動療法のみの治療へ移行されるかたもいらっしゃいます。 入院ではなく、外来でインスリン治療が導入できるのは、糖尿病専門のクリニックとしての当院の大きな特徴です。

フットケア

糖尿病の患者さんのフットケア(足のケア)は大切です。初診の患者さんは必ず、靴、靴下をとっていただき、足の観察をさせていただいております。 糖尿病の患者さんは、下肢の血管の狭窄や、神経障害、免疫機能の低下などを背景として、足の病変(潰瘍・壊疽・蜂窩織炎)をきたしやすくなるからです。

栄養指導

当院では、管理栄養士が、患者さんの栄養面でのサポートをしています。教科書的な、型通りのものではなく、 その患者さんの病態やライフスタイル、嗜好にも配慮したものとなるよう、工夫をしています。

充実した検査体制

当院では、3階にある検査室で、血液検査(HbA1c、血算、生化学)・尿検査を実施、約40分で結果がでます。受診日の検査結果にもとづいて、リアルタイムに診療・栄養相談ができることは、 生活習慣病クリニックとしての当院の特徴の一つです。また、同じ3階にMRIを設置、脳梗塞や血管病変の発見に、力を発揮しています。

診療予定表 <完全予約制>

AM
(9:00~12:00)
PM
(13:00~17:00)
〇※1

休診日:木曜・土曜午後・日曜・祝祭日
※1:第3水曜日のみ18:30まで診療いたします。
受付終了時間は診療時間の1時間前までです。